今回はリハビリについて。


横紋筋肉腫は大腿神経と骨盤に張り付いていて、結局摘出せざるを得ず。

そのせいで右足の大腿筋が動かせなくなった。

しなしながら、腫瘍の位置がもうちょっと下だったら、

股関節も場合によったら摘出しなければならなかったことや、

他の患者さんは足に出来て、足自体を切断せねばならないケースが殆どなことを考えれば、

まだ運が良かったと思うべきだった。

あと元々運動は大嫌いなので、

歩けるようになるだけで充分。本当にそう思った。


…とはいうものの、術後3週間が経過し、

動いても良くなってすぐに松葉杖で歩いてみるも、

全身の筋力が恐ろしく衰えていて派手に転倒。

そして、右足に体重をかけると、上半身を右斜めに倒さないと左足を前に出せないことも把握できた。


…てことは左足を動かすときに、上半身が斜めにならないように残っている右足や右骨盤・腰付近の筋肉をクセを付けさせる・憶えさせるように鍛えていくしかない。

そう閃いた。

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リハビリ室は基本的に鏡張り。

そして、左右同じ高さに手摺りがある歩行空間が5メートルくらいある。

最初の2ヶ月くらいは、手摺りに両手をかけて、鏡を見ながら、

右半身が斜めにならないよう伝い歩きを延々繰り返した。

鏡を見て、姿勢が崩れていないかをよくよくチェックしながら。

そうやってひたすら筋肉に動きを覚えさせるような感じだった。


リハビリと並行して、あと3回抗癌剤の投与が残っている。

当然投与期間中はリハビリは出来ない。

なので、もう時間をじっくりかけてやっていくしかないや。

でも他の友人のように、社会人一年生として世の中に放り出されて、馬車馬の如く働くよりはいいか、と超適当な理由を付けて意外とケセラセラだった。

図太いんだか呑気なんだか、自分でもいまだにわかりませんw。

(基本的に働くのはあまり好きでないのはこの年になっても実はそのまま…。

 社会人としては絶対に甘い。自覚しています…。)


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あと、急に書いているうちに思い出した事がまた出てきた。


ちょっとリハビリから話がそれますが、

術後の抗癌剤投与は3回の予定。

だがしかし、回を追うごとに白血球血・ヘモグロビン値・血小板の数値の最低値がどんどん更新されていく。

毎回血小板の成分輸血を受けないと結構危険な状態でもあった。

(ちょっとした怪我でも出血が止まらない=体内で出血したら死に至る可能性高し)

食い意地のお陰で吐き気が襲ってくる回数は劇的に減っているのとはまさに反比例。


やっぱり抗癌剤は身体には毒物なのだなと身をもって感じ、

3回目を行うのは何だか嫌な予感もよぎった。

そこで主治医の先生に、

「最後の回は自分の身体のことを思うとやりたくないと思うんです。

 医師としての見解ではどう思いますか?」

と自分の意見をぶつけてみた。


そして後日回答が。

「確かに転移は無いし、抗癌剤投与休止期間中の色々な検査の数値も問題ないから、

 最後(術後3回目)はやらなくてもいいと判断します。」

自分の判断を尊重して承認してもらえることになった。


「そういう風に意見を言ってくる患者も初めてだよ。」と言われたw。

「でも、自分の身体で起こっていることを元にちゃんと言ってくれたお陰で

 こちらも色々考え直して決定できたのもあるなぁ。」とも。


決して「抗癌剤嫌だ」というわがままではなく、

自分の体に起きていることから自分なりに判断してみて、「こうしてみたいんです」と意見を伝えたことは間違いじゃなかった。

そして主治医の先生も、自分の意思が絶対だとは思わずに、患者である自分の意見も尊重してくれた。

何だか本当に恵まれていたんだな、俺。

改めて思い返してみてそう感じます。


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…ここまで書いたら精神力が今回は限界。

今まで全くこうやって書いた事がなかったので、記憶を掘り起こしながら。

本当にすごいエネルギーがいる作業です。

こんなに長いシリーズになるとは全く思いませんでした…。


まだ終わらん。

いつ書き終わるのだろう…。

もう暫しお付き合いのほど、お願い致します。