「美しい女豹になったつもりで〜四つん這いになり〜お尻を高く突き出して〜」

女豹…。
とりあえず壇密さんになったつもりで扇情的なポーズを取っていたら、腰の骨からピキッという嫌な音が。

「このポーズで〜自律神経を整え〜梅雨の季節を〜乗り越えましょう〜」

低気圧に弱い僕は、毎年この季節、身体も心も絶不調です。
全身が重く、関節が痛み、24時間眠くて、思考も後ろ向きになりがちです。
というわけで心身の解放をヨガに求めて、スポーツクラブにレッスンを受けに行ってきました。

「全身のチャクラを…プラーナが…太陽礼拝…エネルギー…丹田に…」

どうもヨガの先生が言うことはいつも尊大すぎてよくわかりません。
いや、いけない、集中しろ…深遠なるヨガの教えを…プラーナを!チャクラを!太陽を!エネルギーを!丹田を!

「ぷう」

…ん?

ぷう?

それは僕の目の前でお尻を突き上げて女豹と化していたおじさんの放屁音でした。
視線を感じて横を見ると、隣で女豹になっていた若い女性が僕を睨みつけていました。

ち、違う、俺じゃない!俺じゃない!!

おかげでますます自律神経とチャクラが乱れたような気がする1時間のレッスンでした。

「ぷう」

シャワーを浴びている間もずっとその音が脳内でリフレインしていました。
ああああ〜俺じゃないのに〜!!!

帰宅後、ネットで「低気圧 食事」と検索しまくっていたら「カレーが効く」と書いてある記事を発見。さすがヨガの本場・インド発祥の食べ物です。
夕飯は戸棚に入っていたカレーヌードルに決定。

しかしただカップ麺にお湯を注いで出来上がりでは、あまりにも芸がないというか、クリエイティブではありません。
僕の中のクリエイティブマッスルをフル稼働して、冷蔵庫にあったお徳用のウインナーを芸術的にトッピングしてみました。

タイトルは「手招きする餓鬼」

僕と同じく低気圧に弱く苦しんでいる友人に写真を撮って送ったら「見ているだけで気が滅入る」とだけ返信が来て、その後3日連絡が取れません。
何か怒らせるようなことをしたのでしょうか…。

カレーとウインナーの相性は抜群です。
各種スパイスの力で全身のチャクラが解放されていく感じです。
目を閉じれば、ここは神の国インド…ガンジス川で沐浴を…ナマステ…

「ぷう」

きいっ!!
せっかくインドへ脳内トリップしていたのに…いつまでもリフレインする放屁音で一気に爆弾低気圧の東京に引き戻されてしまいました。

梅雨、早く開けるといいですね。