前回のショック状態からの生還より少し時を戻し、手術前。


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横紋筋肉腫ができている位置が、骨盤と腸の間。

筋肉の腫瘍なので、まず間違いなく骨盤にへばりついている。

そしてそれが腸壁や腹膜に癒着しているか否か。

それで手術での除去部位が異なってくる。

しかも開けてみないと分からない。

確実なのは、骨盤の一部と大腿神経は取らざるを得ない。

広がり方によっては股関節も。


手術前に4回の抗癌剤投与と、放射線照射と癌治療のある意味フルコースを行いましたが、

腫瘍の大きさに変化はほぼなし。

放射線治療で、皮膚は軽くケロイド&色素沈着。

ただし大きくならず転移はしなかっただけでも、一応投与の効果はあったと考えるべきだった。

まず、この腫瘍のサイズが10センチもあって他に転移がないのが珍しい・ラッキーと主治医から言われた。

横紋筋肉腫は肺に転移する確率がものすごく高いらしい。

実際に転移してしまって、呼吸器科に転科した他の患者さんがいた。

そして、肺にいくと5年生存率がものすごく下がるとも聞いた。

(そういう意味で、横紋筋肉腫は難しい病気だとも説明を受けた。)


主治医から手術の数日前の説明で、

「まず、大腿神経はとるから太腿の筋肉は動かなくなる。

 切除する部位は開けてみないと分からない、

 場合によっては歩行できなくなって一生杖か車椅子の可能性もある。」

そう宣告された。


まぁ、もともと運動大っっっっ嫌いだから走れなくなってスポーツ出来なくなることは全く問題なし。

そして、歩けるようにはなるだろうからいいか、と何故か確信があった。

体を動かす中で、唯一歩くのだけは好き。それは大丈夫だと。

本当に何でだ、といまだに思う。


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そして、いざ手術へ。

ストレッチャーに横たわり、手術室へとガラガラ運ばれ、

手術台へ「1、2、3!」の掛け声で横にスライドして乗せられた。

それから麻酔をマスクをかぶせられて吸入。

多分1分もしないうちに意識が遠のいた。


そして、目覚めたら手術は終わっていた。

余談:麻酔で、何故人間は意識をなくすのかが実はまだ解明されていないらしい。

…いまだに神憑り的なんだ、麻酔って。


目が醒めて、試しに右足太腿に力を入れてみたが、動かない。

やはり動かない。

当然だ、大腿神経を取ってしまったのだし。


開けてみたところ、腸壁や腹膜に癒着なし、

股関節にもかかっていなかったため、

想定していた一番少ない範囲の切除で済んだと説明を受けた。

リハビリ次第である程度歩けるようにはなると。

ただし、骨盤にはべったり貼りついて骨に浸潤はやはりしていたそうで、

腫瘍と大腿神経、骨盤の一部を切除。

計7時間ほどの手術時間だった、らしい。

当然ながら意識がなかったので「あ、そうなんだ」としか思えない。


まぁとりあえず、自分が確信していた通り、歩けるようになる。

傷口が塞がって動けるようになってから、リハビリという努力は必要だけど。


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書いている途中で思い出したが、

まず腫瘍のできている部位が実は過去に症例がほぼないらしく、

主治医から、摘出した腫瘍を学術的に保存したいが良いかと話があった。

今後の役に立つのであったら全然構いませんと答え、

ただし、取り出した腫瘍を見たいとお願いしてみた。


…が、回答はまさかの「ノー」w。

摘出したらすぐホルマリン漬けの処置をするため別の場所に移されるので、

直接見せることはできないとのこと。

ただし学会用の資料としてホルマリン漬け状態のを写真に撮るらしいので、

写真はOKという事に。


そして約束どおり写真を見せてもらいましたが、


…まるで腐ったスペアリブみたいだったw。


先生にそう言ったら、先生大爆笑。

だって、腫瘍細胞が骨盤に張り付いているから。

というか、腫瘍細胞って、あんなに汚い色しているんだ。

普通の筋肉が、あんな汚いものに変わるんだと思ったら、

ちょっとしたスプラッタ映画を見させられたような気分にもなった。


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本日はとりあえずここまで。

多分、次が最終回になろうかと思われます。

(推敲全く無しで書いて、ざっと見て変換間違いを直したらそのままアップしています

 なので完成形が書かない限り分からない…)